ストレスで太るメカニズムとは一体!?その対処方法を大公開!!

突然の「ギュルルルル」が少なくなった方法

大輝


通勤電車の中、会議前、ひどい時には何もない時

「ギュルルルルル」と来たら嫌ですよね。

特に通勤電車の中ではこの世の終わりかと思うくらいの絶望感を味わいます。

私自身そんな状況でしたが、生活習慣改善と日々の健康をサポートするためにサプリを取ってみた所、「ギュルルルルル」と襲われることが少なくなりました。

詳しいことは下記記事を見てくださいね。



数日出ていなかったが生活習慣見直しとプラスαしたら出はじめた!



人によっては「数日出てない・・・」と悩んでいる方は多いと思います。

私もある時から数日出ないのは当たり前で、ひどい時はいつ出たか忘れるくらい出ないことで悩んでおりました。

しかし、それもある方法をすることにより今では以前より出ない間隔は短くなっています。

詳しいことについては、下記記事を見て下さいね。

みなさん、こんにちは。

楓さんのいとこで、オーストラリアの帰国子女の遠藤茜と申します。

以前、便秘の悩みを抱えていましたが、楓さんの家にホームステイをしたことをきっかけに、調子がよくなるという体験をしました。

便秘にお風呂が役立って本当!?より効果的な方法を大公開!!

2019年2月20日

その後、日本の会社に就職したのですが、私を待ち受けていたのは、慣れない仕事文化や習慣のギャップなど、ストレスフルな日々でした。

そんな過酷な毎日を過ごすうちに、気がつくと私にはある変化が…。

いつの間にか、ものすごく太ってしまっていたんです!!

さらに、再び便秘の状態に逆戻りに。(涙)

一体なぜそのようなことになってしまったのか。

そして、どのように乗り越えたのか。

私の体験談をぜひ聞いて下さい。

ストレスで太るメカニズムとは?

 

「ストレス太り」

健康志向、ダイエットブームの昨今、よく耳にするキーワードではないでしょうか。

この言葉が表す通り、「ストレス」「太ること」(肥満)は、切っても切れない深い関係にあるといわれています。

ストレスによって太ってしまう理由は、おおまかにいうと、以下のような原因が関係しているといわれています。

  • 過食によって、摂取カロリーが増える
  • 運動量が減り、消費エネルギーが減る
  • 自律神経の乱れにより、便秘になりやすくなる

しかも、これら3つの原因は、相互作用でさらにストレスを強くし、肥満に拍車をかけるというのです。

このような悪循環から抜け出すためには、どのようなことに心がければいいのでしょうか。

私が実践した方法について、これからお話していきますね。

※体質には個人差があり、すべての人に効果が見られるとは限りません。

はじめての社会人生活

 

それは、4月下旬の頃のことでした。

私はまだ少し慣れないビジネススーツを身に着け、ある企業の会議室にいました。

この日は、指導係の先輩個人面談をすることになっていました。

就職して約一か月。学生の頃とは何もかも違います。

働いて収入を得るということ。そして、その責任の重さ。

茜の心の声
社会人って大変なんだな…。

あと、会社って人間関係が面倒くさいよね。ほんと。

そんなふうに、ただぼんやりと考えていました。

しばらくすると、ノックとともに、ある人物が会議室に入ってきました。

小泉先輩
お待たせ。遅くなってすまない。

ちょっと電話対応しててね。

いいえ、大丈夫です。お疲れ様です。
小泉先輩
じゃあ、さっそく始めるか。
はい。よろしくお願いします。

彼の名前は、小泉聡哉さん。

私の5つ年上の27歳で、入社当時から指導についてもらっています。

彼は端正な顔立ちをしていて、物腰も柔らかく、社内の女子社員に絶大な人気を誇っていました。

噂によると、どこかの大きな企業の御曹司なのだそうです。

まあ、私にはまったく関係のない話なんですけど。

小泉先輩
さて。入社してそろそろひと月になるけど、どう?

何か困っていることはあるかな?

そうですね…。

今のところは、特にこれといってないですね。

今はまだ指示された仕事をこなしているだけですし、それは誰にだってできますよね。

小泉先輩
はは。遠藤さんらしい言い方だね。

さすがだな。

はい?私、何かおかしなこと言いましたか?
小泉先輩
正直なところが君の長所だということだよ。

今はそれだけ…言っておくことにするよ。

???

結局この日は、今までの業務の最終確認と、今後新しく始める業務の説明で終わりました。

小泉先輩が発した言葉の意味は、いったい何だったのでしょうか。

茜の心の声
問題ねぇ…。

まあ、あえてあげるとすれば、人間関係かな。

なんでかわからないけど、同期の女子に敬遠されてるんだよね、私。

オーストラリアという外国で育った私は、

「思ったことは、何でもはっきり口に出す!!」

というポリシーのもと、会社でも行動していました。

それが私にとって当たり前のことだからです。

逆に、「謙遜」とか「和の心」とか、日本人には当たり前とされる考え方が、私にはいまいち理解できないのです。

それが、周囲の人との間に溝をつくっているとは…。

このときの私はまだ気がついていませんでした。

試練

はじめての独り立ち

ゴールデンウィークも終わり、6月に入ろうとしていた頃。

私はついに、仕事で独り立ちをすることになりました。

今までは、指導担当である小泉先輩と行動を共にし、途中で確認をしながら一緒に作業を進めていました。

それを今回から、先輩の補助なしで任せてもらえることになったのです。

ほんの小さな仕事でした。

それでも私は、自分が少しでも成長しているような気がして嬉しかったのです。

私は待ってましたとばかりに、はりきってその仕事に取りかかりました。

小泉先輩
少しでも判断に迷ったら、必ず俺に相談すること。

遠藤さん、いいね?

小泉先輩は少し困ったような表情で、何度もそう言っていました。

はい。わかりました!

小泉先輩のその忠告の言葉は、喜びに浸る私の耳には、もはや届いてはいませんでした。

そして、事件は起こったのです。

はじめての挫折

仕事を任されてから、わずか2週間後。

私は、小泉先輩とともに、部署の責任者である、白鳥課長のもとに呼び出されていました。

小泉先輩
この度は申し訳ありませんでした!!
……。
白鳥課長
小泉くん。あなた、後輩の指導きちんとしてるの?

こんな初歩的なミスを見逃すなんて。

小泉先輩
本当に申し訳ありません。

今回のことは、完全に私の指導ミスです。

課長が気づいて下さらなかったら、もっと大事に至るところでした…。

待って下さい!課長!悪いのは私なんです。

私が途中経過の報告をしなかったから…。

先輩が悪いのではありません!

小泉先輩
遠藤さん。君は黙っていなさい。
白鳥課長
遠藤…?

あなた確か、オーストラリアの帰国子女っていう…。

はい。4月に入社しました、遠藤茜です。

私は背筋を伸ばし、堂々と白鳥課長の目を見据えて言いました。

白鳥課長
そう…あなたが…。

白鳥課長は、じっと私を見つめ、何かを考えているようでした。

白鳥課長
まあ、いいわ。今回の件は不問に処します。

小泉くんは、あとで報告書を書いて提出すること。わかったわね?

もう戻っていいわよ。

小泉先輩
ありがとうございます。

それでは、失礼いたします。

こうして、私たちは課長の部屋を後にしました。

自分たちのデスクに戻ったあと、私は背筋に例えようのない寒気のようなものを感じていました。

茜の心の声

最後に振り返って見た、白鳥課長の表情

何だか怖かったな…。

鋭くて、全身にまとわりつくような、そんな視線だった。

何だろうだったんだろう…?

この嫌な予感が現実になる日は、そう遠くはありませんでした。

反省会

その日の夜、私は小泉先輩と「反省会」という名のもとに、夕食を共にしていました。

小泉先輩
なあ、遠藤。

「ほう・れん・そう」って、知ってるか?

野菜ですよね?
小泉先輩
違~う!!
冗談ですってば。

「報告・連絡・相談」のことですよね。

小泉先輩
なんだ、ちゃんとわかっているじゃないか。
新人研修で教わりましたから。

社会人なら常識と言ってましたね。

小泉先輩
それなら、わかっているよな?

今回のミスがどうして起きたのか。

私が、「ほう・れん・そう」を怠ったから…ですね。
小泉先輩
どうして途中経過を報告してこなかった?
…すみませんでした。
小泉先輩
俺は理由を聞いているんだけど
茜の心の声
だって、絶対に大丈夫だと自信があったんだもの

そのとき、小泉先輩が一冊の本をそっと渡してくれました。

小泉先輩
これな、うちの会社の本社で研修の際に使用している冊子なんだ。

じつはうちの会社も、本社の方で外国人を採用しているんだよ。

役に立つと思うから、読んでみるといい。

ありがとうございます。
小泉先輩
じゃあ、話は終わり。さて、飲むか。

それ以上、小泉先輩は深く追及してはきませんでした。

茜の心の声
私のせいで課長にあんなに責められたのに、私には怒らないんだ…。

懐の広い人なんだな、本当に。

その上さらに、誰もが認めるイケメンなのです。

普通は好意をもってもおかしくはない相手です。

ですが、私にはかねてより交際中の彼がいたので、そういう感情を抱くことはありませんでした。

今はただ、

「小泉先輩のように、早く一人前に仕事ができるようになりたい。」

そう思うだけでした。

小泉先輩
そういえば、最近体調どうなんだ?

何だか少し痩せたように見えるけど…。

ちゃんと食べてるか

小泉先輩の指摘は、あながち間違ってはいませんでした。

私は確かに、4月の入社した頃より体重が少し減っていました。

そうなんですよ。

最近は帰宅しても、疲れてるせいか食欲がないことが多いんです。

学生の頃はちゃんと自炊もしていたんですけど、それさえも面倒に感じてしまって。

小泉先輩
そうだったんだな。

じゃあ、今夜は俺のおごりだから、好きなだけ食べて飲もう!

で、来週からまたがんばろうな。

はい!ありがとうございます♪

結局この日は、終電近くまで小泉先輩と一緒に、料理とお酒を楽しんだのでした。

この時の私には、学生から社会人になるという、環境の変化によるストレスは多少あったかもしれません。

ただ、私に自覚はなく、心身にもその兆候らしきものは現れてはいませんでした。

ストレスフルな日々

幸せの絶頂のはずが…

6月半ばに始まった梅雨は、7月を過ぎてもまだ続いていました。

オフィスの窓から見えるのは、毎日どんより曇った空ばかり。

鬱々とした気持ちを払うかのように、私は仕事に打ち込んでいました。

はじめての独り立ちでは失敗をしてしまいましたが、今では少しずつひとりでできる仕事が増えてきました。

小泉先輩からもらった冊子を何度も読み、「ほう・れん・そう」を意識するように心がける毎日です。

茜の心の声
正直、やっぱりわからない部分が多いんだけど。

これが文化と習慣のギャップってやつなのよね…。

あと、気になることといえば、相変わらず社内で親しい同僚(同性)ができないことでしょうか。

同期や、同じ部署内に異性の友人はたくさんいるのですが、なぜか同性には声をかけてもらえないのです。

かといって、私の方から努力して近づく気にもなりませんでした。

茜の心の声
まあ、別にいいけどね。

遊ぶなら楓さん大輝さんもいるし、社外になら友達もいるし。

さらに、私には結婚の約束をしている彼氏がいました。

彼とは、日本とオーストラリアの長距離恋愛中です。

時差もあり、電話もできないことが多かったですが、付き合いの長い彼のことを私は心から信じていました。

仕事恋愛。どちらも満たされた充実した日々。

この時、私は幸せの絶頂にいたのだと思います。

そう、会社で上司からのいわれのない扱いを受けるようになるまでは…。

それはある日突然はじまった

白鳥課長
遠藤さん、今ちょっといいかしら?

頼みたいことがあるの。

課長室まで来てちょうだい。

!?……はい。いま参ります。
小泉先輩
…遠藤、大丈夫か?俺が行こうか?
いいえ、大丈夫です。

それより、こっちの案件をお願いできますか?

小泉先輩
ああ、わかった。こっちは任せておけ。

こうして私は、やりかけの仕事を中断し、課長室へと向かったのです。

課長、失礼いたします。
白鳥課長
ごめんなさいね、急に呼び出したりして。
とんでもありません。

それで、お願いというのは…?

白鳥課長
悪いんだけど、今から社外におつかいに行ってきてくれない?

これから大事なお得意様がいらっしゃるんだけど、その方が好きだというお菓子を買いに行ってきて欲しいの。

お菓子ですか?

「そんなのは、私の仕事じゃない…。」

心の中でそう思ったことがばれたのでしょうか。

一瞬、白鳥課長の目が鋭くなったような気がしました。

白鳥課長
急で本当に悪いわね。

みんな急ぎの仕事を抱えていて、誰にも頼めなくて。

あなたの仕事なら、小泉くんがサポートしてくれるから大丈夫でしょう?

それに、おつかいは地理の勉強にもなると思うのよ。

作り笑顔を浮かべて、白鳥課長はそう言いました。

承知しました。

詳細を教えていただけますか?

白鳥課長
ありがとう。

さすが、遠藤さんね。ふふふ…。

結局私はこの日、会社から間以上離れた店舗まで外出させられることになったのでした。

最近では、こんなやり取りが日常的になっていました。

ある日を境に、白鳥課長は、私に様々な雑用を依頼してくるようになったのです。

指導担当の小泉先輩、さらに直属の上司である主任に断ることなく。

もちろん立場上、私は逆らうことができません。

こうして、本来の自分の業務に加えて、白鳥課長の雑用も抱えることになり、私は定時で帰宅することができなくなりました。

それは、周囲の誰が見ても「パワハラ」そのもの…。

それでも、課長を諫める人は誰もいませんでした。

課長が、会社の上層部の血縁者だったからです。

止まらないパワハラ

梅雨もやっと終わり、8月の半ばに差し掛かった頃。

白鳥課長のあからさまなパワハラは、いまだに止むことはありませんでした。

直属の上司である主任は、課長に睨まれるのを恐れ、完全に見て見ぬふりです。

小泉先輩は、

小泉先輩
何もできなくてごめんな。

と言いながらも、課長の目の届かないところで、度々私に助け舟を出してくれていました。

茜の心の声
大丈夫。私は悪くないんだから。堂々としていればいい。

泣きたい気持ちがなかったわけではありません。

ただ、憐れまれたり、変に同情されるのが、私には耐えられませんでした。

周囲には何事もなかったかのように、気丈に振る舞うようにしていました。

ですが、この頃から、私の心身は静かに悲鳴をあげ始めていたのです。

生活の変化

最近では、定時で帰るどころか、毎日のように終電で帰宅する日々です。

疲労からか、朝は時間ギリギリまで起きられず、今まで欠かすことがなかった朝食がとれないことも多くなりました。

常に睡眠不足で、昼食食欲がなく、会社でのランチもすすみません。

夕食は残業しながら、コンビニで買ったものを適当に口に放り込む状態。

休日はとにかくだるさが酷く、一日中寝てばかりで、趣味のひとつも楽しむ余裕さえありませんでした。

好きだった温泉巡りや、ずっと続けていたウォ―キングさえできなくなってしまいました。

何の楽しみも感じられない毎日の中で、唯一私の心の支えだったのが、将来を誓い合った彼という存在。

メールスカイプなどで彼とやりとりする時間は、本当に幸せな時間でした。

彼が私の全てだったのに…。

そんなささやかな幸福さえも、ある日突然に終わりを迎えることになったのです。

失恋、そして過食が始まる

突然の失恋

「他に好きな人ができたから別れて欲しい。」

電話口からそう告げてきた彼の言葉に、私は一瞬で頭の中が真っ白になりました。

思ってもみなかった、突然の別れの言葉。

ついこの間まで、普通に会話していて、そんな素振りなんていっさいなかったのに。

彼はこう言っていました。

「日本で就職するって、そう決めた茜を応援するつもりだった。」

「でもやっぱり、そばにいない寂しさには勝てなかった。」と。

苦しそうにそう語る彼に、私はかける言葉が見つかりませんでした。

ただ「わかった…。」と、そう答えることしかできませんでした。

熱さがまだまだ厳しい9月初旬。

私の心の支えだった恋愛は、こうしてあっけなく終わってしまったのでした。

このとき、何かが音を立てて崩れていくような気がしました。

同僚からの陰口

彼に振られたその翌日。

どんなに辛くても、必ず朝はやってきます。

そして、社会人としての役割を果たすべく、出勤しなければならないのです。

ひどい顔…。

鏡にうつる自分の顔を見て、思わずつぶやきました。

早く行かなきゃ。遅刻しちゃう。

私は重い体を引きずって身支度を済ませ、家を出ました。

会社に着いて、スケジュールを確認していると、

茜の心の声
あっ…今日は課長いないんだ…。

この日は、幸運にも、白鳥課長が出張で不在であることがわかりました。

それだけで救われた気持ちになります。

ですが、いざ仕事を始めても、昨夜ほとんど眠れなかったため、いっこうに進みません。

ささいなミスばかりを繰り返し、さらに自己嫌悪に陥っていました。

茜の心の声
今日はもう帰って寝よう。

退社時間になり、久しぶりに定時で帰ろうと、女子のロッカールームに入ろうとした、そのときです。

中で誰かがヒソヒソ話している声が聞こえてきました。

声を聞く限り、どうも同期の女子たちのようでした。

「課長のパワハラ、ほんとにざまーみろって感じだよね。」

「ちょっと美人だからって、男にちやほやされていい気になってるよね。小泉さんにもべったりだしさ。」

「帰国子女だか何だか知らないけど、いつも態度でかいよね。ほんと、嫌な女!!」

私はすぐに悟りました。

茜の心の声
…ああ、そういうことね。

どうりで近寄ってこないわけだ。

陰口とかいじめとか、卑怯なことが、私は大嫌いです

以前の私なら、そくざに中に入り、はっきりと言い返していたと思います。

でも、そんな気力さえも今の私には残っていませんでした。

茜の心の声
早く帰ろう…。

彼女たちが去っていくのを隠れた場所で待ち、その後着替えをしていると、スマートフォンにメールの着信が。

それは、私が最も信頼しているいとこ、楓さんからのメールでした。

ご飯のお誘いか…。

良かった。ちょうど話も聞いて欲しかったし。

私はすぐにOKとの返事を返し、ロッカーを後にしたのでした。

楓さんの家にて

「せっかくだからゆっくり話そう。」と、この日は楓さんの自宅にお邪魔することになりました。

茜ちゃん、久しぶり。元気…ではなさそうね?

なんだか痩せたみたい…。

久しぶりに会った楓さんは、私の変化にすぐに気がついたようでした。

心配でたまらないといった表情で、たずねてきます。

わかります?

じつは彼氏に振られちゃったんですよ。あはは。

しかも、上司にパワハラまでされてるんですよ。

女子社員には嫌われて悪口ばかり言われるし、本当に嫌になっちゃ……。

私は精一杯明るく振る舞うつもりが、最後は涙で声を詰まらせてしまいました。

そんな辛いことになってたんだね…。

大変だったね。茜ちゃん。

楓さんは私の背中を優しくさすりながら、ただ黙って話を聞いてくれていました。

ひとしきり話して、泣いて、私がだいぶ落ち着いた頃。

楓さんは、得意の手料理を振る舞ってくれました。

優しくて、ホッとする味…。

ほんの少しだけ、心が満たされるような気持ちになりました。

茜ちゃん。いつでもいいから、またご飯食べに来てね。

私も大輝も待っているから。

楓さんは優しくそう言ってくれました。

過食のきっかけ

楓さんの家から自宅に戻ったあとも、私は楓さんの作った料理のことを考えていました。

楓さんの料理、ほんとに美味しかったな…。

そういえば、あんなにたくさん食べたの久しぶりだったな。

最近は胃がムカムカして、全然食べられなかったもんね。

そうだよね。いつまでもくよくよしてないで、前を向かないと。

せめてちゃんと食べよう。だいぶ痩せちゃったし。

私はそう心に誓って、眠りについたのでした。

そして、翌日。

久しぶりにすっきり眠れたためか、朝からはっきりと空腹を感じていました。

茜の心の声
朝ごはん一日の始まりだもんね。

きちんと食べないと、出るものも出ないし…。

ってあれ?私いつから出てないんだっけ?

学生の頃から、私には便秘という悩みがありました。

それが、楓さんと大輝さんにアドバイスをもらい、実践することで、一時は調子が良くなっていたのですが…。

最近、生活習慣が乱れたことで、また不安定になってしまっていたのでした。

まあ、大丈夫だよね。

たくさん食べれば、そのうち出るものも出るでしょ。

まずは朝ごはんにしよう…。

このとき、私は久しぶりに、食べ物の美味しさ」を思い出していました。

食事は、心と体に元気を与えてくれるものなのだと。

それがいつの間にか、

「食べることが一番の幸せ。」

につながってしまうことになるなんて…。

このときは予想もできませんでした。

過食、そして体重の増加

食欲の変化

季節は10月の下旬、本格的に秋の気配が漂ってきた頃のことです。

私は相変わらず、仕事づけの毎日を過ごしていました。

白鳥課長からのパワハラや、女子社員の陰口も変わらずでした。

そして、疼く失恋の傷跡。

そんな簡単に癒えるわけもなく、仕事に打ち込むことで、私は必死に忘れようとしていました。

そんな私の体には、ある変化が…。

うーん、今日はどれにしよっかな♪

帰宅後、私は自宅の冷蔵庫を開け、真剣に悩んでいました。

中には、色とりどりの菓子パンやプリン、ケーキなどの生菓子がぎっしりと入っています。

あんまり日持ちしないし、これとこれと…あと、これも食べちゃおう

さらに、テーブルの上には、スナック菓子の山が。

食後でも不思議と入っちゃうんだよね。これが♪

小泉先輩は、「別腹システムなんてない。」って言ってたけど。(笑)

もったいないよね~。こんなにおいしいのに。

私は最近、食後のデザートを欠かさず食べるようになっていました。

しかも、かなりの量を一度にです。

以前はどちらかというと食が細く、甘いものスナック菓子もそれほど得意ではありませんでした。

あ~本当においしいな♪

口いっぱいにケーキをほおばりながら、私はただ幸せを噛みしめるのでした。

過食はなぜ起こるのか?

  • 上司のパワハラ
  • 過労、睡眠不足
  • 失恋
  • 同僚からの陰口

例えばこのようなストレスが日々重なると、心や体はどのような反応を示すのでしょうか。

そのひとつに、「過食」があります。

過食のしくみ

私たちがストレスを感じると、副腎から「コルチゾール」というホルモンが多く分泌されます。

【コルチゾール】

副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一つ。糖質コルチコイドの主成分であり、糖・脂質・たんぱく質の代謝や血圧の調節に関与する。ストレスを受けると分泌量が増え、心拍数の増加や体温・血圧・血糖値の上昇を促し、生体防御機構を活性化させる。

(引用:デジタル大辞泉)

コルチゾールは、別名「ストレスホルモン」と呼ばれます。

つまり、体はストレスを感じると、

  • 糖分が欲しくなる
  • 塩分が欲しくなる
  • 脂が欲しくなる
  • これらを体に蓄えようとする

というような変化を起こすといわれています。

いわゆる体を「溜め込みモード」にチェンジさせてしまうわけです。

つまり、このときの私は、ホルモンからの

「もっと、どんどん食べなさい。」

という指令に逆らえず、過食の状態に陥ってしまっていたのでした。

ストレスで便秘はなぜ起こるのか?

ストレスによって起こる反応、そのふたつ目は「便秘」です。

その原因として、「自律神経」が関係しているといわれています。

自律神経と便秘

【自律神経とは】

生体の意志と無関係に、内臓・血管・腺などの機能を自動的に調節する神経系。交感神経副交感神経から成り、多くは一つの器官に対し互いに拮抗的に作用している。

(引用:大辞林 第三版)

人がストレスを感じると、交感神経が優位になるといわれています。

【交感神経とは】

副交感神経とともに自律神経系を構成する末梢神経。全身的にみれば,瞳孔を散大し,心臓血管系を促進し,消化器系や泌尿器系を抑制して,身体活動に都合のよい状態をつくる。

(引用:ブリタニカ国際大百科事典)

交感神経腸の動きを抑制するといわれており、ストレスが強くなることで便秘に陥ってしまう場合があります。

私の場合、強いストレスによって交感神経が優位に働き、さらに食生活の偏りなどによって、便秘になりやすい状況だったと考えられました。

そして、気がつくと…

11月も終わり、少しずつ寒さが身にしみるようになってきました。

この日は、楓さんからまた食事のお誘いを受けて、ご自宅に遊びに来ていました。

最近、だいぶ寒くなってきたね。

今日はみんなでお鍋にしよう。

大輝もすぐ帰ってくるから、もうちょっと待っててね。

はい♪お鍋楽しみです!あと、食後のケーキも。(笑)

楓さんの家の近くに美味しそうなお店があったんで、たくさん買っちゃいました

うん。ありがとう。

…あのね、茜ちゃん。大輝が帰ってくる前に、少しだけ話したいことがあるんだけど、いいかな?

はい?大丈夫ですよ。どうかしましたか?
単刀直入に言うね。

茜ちゃん、最近「食べ過ぎ」てない?

あと、体重増えたでしょう?

!!??

私は心臓が飛び出すかと思うくらい、ドキッとしました。

楓さんのその指摘は私が、

「見て見ぬふりをしようとしていた」

図星そのものだったからです。

いきなりキツイこと言ってごめんね。

でも、過食や肥満は体に良くないから。

もし私や大輝でできることがあるなら、茜ちゃんのために協力したいと思うの。

…自分でもよくわからないんです。

気がつくと、スナック菓子とか甘いものをたくさん食べてしまっていて。

自分でも止められなくて。

そこから私は、ぽつりぽつりと、近況報告をしはじめたのでした。

「ストレス」で「太る」真相

ストレス太りの理由を知る

私の話を聞いた楓さんは、こう説明してくれました。

それは、「ストレスによる過食」の可能性があるわね。

これはね、じつはホルモンが関係していて、体の自然な反応だって言われているの。

理屈じゃなくて本能だから、人はどうしても逆らえないってわけ。

そうなんですか?

私はてっきり、自分の意思が弱いせいだとばっかり。

茜ちゃん…。
楓さんの言った通り、わたし体重がかなり増えました。

でも、平日は仕事が忙しいから運動する時間は全然とれないし。

休日は、醜く変わってしまった自分が嫌で、外出する気になれなくて。

なのに、食べる手だけは止まらなくて。

食べている時だけが安心できるし、心が満たされるんです。

うん。それに、お通じもあまり出ていないでしょう?
はい。そうなんです。

常にお腹が張ってる感じで気になるし、イライラすることが前より増えた気がします。

そっか。それは本当に辛かったね…。
もうどうすればいいかわかりません。

心も体も醜くなった今の自分が…大嫌いで許せないんです。

うん。茜ちゃんの気持ち、よくわかったよ。

じつはね、私の友人に、茜ちゃんと似たような体験をした子がいるの。

今度その子に会って、話を聞いてみない?

参考になる話が聞けるかもしれないよ。

あくまでも体験談です。過食の中には、深刻な病気が隠れている場合もあります。長引いたり、他に気になる症状がある場合は、早めに病院にかかることをおすすめします。

ストレス太りの対策を知る

翌週、私は楓さんに連れられて、その友人の方と合うことになりました。

彼女は、楓さんに負けないぐらい細身で、とてもきれいな方でした。

ハツラツとした様子がとても印象的で、過去に「ストレス太り」を経験していたとは、とても思えないほどです。

彼女は、今の私の状況を丁寧に聞いてくれた上で、代わりに自分が体験したことを語って聞かせてくれました。

「これはあくまでも私の場合ね。あなたには、あなたに合った解決方法があるはずだから。無理せず、少しずつやってみてね。」

これから幼稚園にお子さんを迎えに行くという彼女は、そう言い残して去っていきました。

そして、その帰り道のことです。

どうだった?茜ちゃん。

彼女の話、参考になった?

はい。同じ経験をした人の話を聞くことができて、とても参考になりました。

それに、私だけじゃなかったんだって、ホッとしました。

そう、それは良かった。

何か協力できることがあったら言ってね?

私と大輝でよければ、いつでも力になるから。

ありがとうございます。

私はこのとき、ある覚悟を決めました。

楓さんや大輝さんには、

「その時が来たら協力をお願いしよう。」

と、そう心に誓って…。

ストレス発散のために

反撃開始①

年末が近づき、社内は仕事納めに向けてより慌ただしくなっていました。

白鳥課長
遠藤さん、悪いけどこれもやっておいてくれる?

今日中にお願いね!

いつものように作り笑いを浮かべて、白鳥課長は大量の資料を私のデスクに置きました。

私はすぐにその資料に目を通しました。

そして、悠然と立ち去ろうとしていた課長にすぐに声をかけたのです。

課長、ちょっと待って下さい!!
白鳥課長
!?

急に呼び止められた課長は、一瞬驚いたように止まりましたが、すぐに鋭い目でこちらを睨んできました。

白鳥課長
遠藤さん、どうしたの?何か問題でも?

私には、心に決めたことがありました。

「もう、理不尽な圧力には屈しない。耐えない。」

一度大きく深呼吸をした上で、私は課長に向かってこう言い放ちました。

私には、今日中にどうしても終わらせなければならない案件があります。

ですので、申し訳ありませんが、課長のこのお仕事は今日中にはできません。

まだ期限は先なようですし、今週中でもよろしいでしょうか?

私の言葉を聞いた課長の顔が、一瞬くやしそうに歪んだのを、私は見逃しませんでした。

白鳥課長
…そう。上司である私の指示に従わないのね。

わかりました。もう結構よ。

白鳥課長は、まるで怒りをあらわすかのように、ハイヒールを大きくカツカツと鳴らしながら出ていきました。

茜の心の声
ついに言ってしまった…。

でも後悔はないや。あ~スッキリした♪

課長に逆らったことで、私は左遷か、最悪は解雇されるかもしれません。

それでも、今の状況でいるより、ずっとマシだと思えます。

小泉先輩
…よく言ったな、遠藤。

そのとき、隣に座っていた小泉先輩がぼそりとつぶやきました。

えっ?先輩??
小泉先輩
まあ、そのうちきっと良いことがあるさ…。

さわやかな笑顔と意味深な言葉を残して、先輩は席を立ち、どこかへ行ってしまいました。

反撃開始②

白鳥課長の雑務をきっぱりと断った日から、数日たちました。

あれから課長は沈黙を貫き、私に接触してくる気配はありません。

表面上は、平和な日々でした。

定時で帰れるようになった私は、この日もロッカールームに向かって歩いていました。

入口のドアに手をかけると、また先客がいるようで、中から話し声が聞こえてきます。

「ねえ、聞いた?遠藤茜の話。あの白鳥さんに盾突いたんだって!」

「聞いた!信じられないよね~。

新人のくせに、どんだけ態度がでかいんだって感じだよね~。」

「そういえばあの子、最近なんか太ったと思わない?

取り柄だったスタイルの良さがなくなったら、男も寄ってこなくなっちゃうよね。かわいそ~。」

毎度お決まりの、私への悪口のようです。

私は意を決して、ロッカールームの中に入っていきました。

わざと大きな音を立てながら。

お疲れ様です!!

驚いて固まる彼女たちに向かって、私はにっこり笑いながらこう言いました。

言いたいことがあるなら、私に直接言ってもらえませんか?

陰で悪口言われるの、はっきり言ってすごく不愉快です。

そういう陰険な女性のほうが、よほど男性に嫌われると思いますけど。

あっ、小泉先輩ももちろんお好みじゃないと思いますよ?

せいぜい先輩に嫌われないように気をつけて下さいね♪

それじゃあ、失礼しまーす♪

さらっとそう言い放ち、呆然とする彼女たちを残して、私はその場をあとにしました。

茜の心の声
ああ~言いたいこと言って、超スッキリ

何ともいえない開放感に酔いしれながら、私は会社をあとにしたのでした。

はじめの一歩

会社を出て、最寄りの駅に向かって歩きながら、私は先日お会いした楓さんのお友達のを思い出していました。

「過食を止める第一歩、それはまずストレスを解消すること。」

彼女はそう言っていました。

  • 我慢することが、よけいにストレスを強くする要因になることもある。
  • 思い切って、我慢することを辞めてみることで、状況が変わる場合もある。
  • ストレスを減らしたうえで、ゆっくり生活習慣の改善(食事、睡眠、運動など)に取り掛かかるとよい。

などの、アドバイスももらいました。

茜の心の声
あの人の話を聞いて、私いかに自分を見失っていたかがわかったんだよね。

我慢して、ストレスためるなんて、全然私らしくない。

「言いたいことははっきり言う!!」

それが私のポリシーなんだから。

こうして私は、ストレスを解消をはじめの一歩として行動したのです。

生活習慣の改善に取り組む

平穏な日々

年が明けて、1月の半ば。

最近では、白鳥課長はというと、時々睨むような鋭い視線を送ってくるものの、私に直接関わってはこなくなりました。

そして、ロッカーで私の陰口に花を咲かせていた女子社員たちも、最近では、通路で目が合うだけで逃げていってしまいます。

残業はほぼなくなり、身体的にも精神的にも、落ち着きを取り戻しつつありました。

そのせいか、過食の症状はピタリと止まったのですが、問題はすべて解決したわけではありませんでした。

増えてしまった体重がなかなか戻らないこと。

そして、頑固な便秘がよくならないこと。

このふたつが、悩みの種だったのです。

食生活、睡眠時間の見直し

ダイエット、そしてお腹の調子をよくするために、私は食生活と睡眠時間の見直しに取り組みました。

  • 3食きちんと、バランスよく食べること。
  • 間食は基本しない。どうしても我慢できないときは、カロリーの低い物を。
  • よく噛んでゆっくり味わう。
  • 水分をしっかりとる。(その際は冷たい物やカフェインの量に注意すること。)

これらに気をつけるように心がけました。

平日に自炊は難しかったので、週末にまとめて作り平日はそれを食べるようにしました。

そして睡眠は、夜更かしを辞めるようにしました。

  • 毎日、最低7時間は寝る。
  • 見たい映画や読みたい本は、平日はあきらめる。
  • 週末にまとめて見たり読んだりするようにする。

こうして私は、少しずつ生活習慣の改善に取り組んでいったのでした。

そんなある日のこと。

私は会社に出勤するため、朝の通勤電車に乗っていました。

窓の外の流れる景色を見ながら、ぼんやりと考えていました。

茜の心の声
最近、体重にもちょっと変化が出てきたし、いい感じ…♪

問題は運動なんだよね。

スポーツジムに通うとか考えてみたけど、平日は仕事で疲れちゃってるから、続くかどうか自信がないんだよね。

毎日続けられる運動、ないかな…。

そういえば、学生の頃はよく楓さんと大輝さんとウォ―キングに行ったものです。

始めた当初は体力的にきつかったですが、慣れればとても楽しく、心も体もスッキリしたことを覚えています。

茜の心の声
そっか。ウォ―キングのこと忘れてた。

運動はこれに決定だね♪

こうして私は、日常生活にウォ―キングを取り入れることに決めました。

定期的な運動

ウォ―キングといっても、ただやみくもに歩くだけでは効果的ではないといわれています。

かといって、いきなり負荷をかけて歩くことは、ブランクがある体にはよくありません。

私は楓さんにも相談をし、まずは通勤で歩くことから始めることにしました。

朝の通勤時と、帰りの通勤時、それぞれひと駅分をゆっくり歩くことにしたのです。

その日の朝もいつも通りに起床し、朝食をしっかりと食べ、ひと駅分歩くために早めに家を出ました。

さってと。じゃあ、行きますか♪

今年の冬は特に寒く早朝ウォ―キングには特に辛い時期です。

でも私は、寒さなど気になりませんでした。

茜の心の声
早朝の空気って、こんなにおいしいんだ…。

それに、この抜けるような青空…なんてきれいなんだろう…。

私は心から歩くことを楽しことができていました。

隣の駅まであともう少しの距離になった、そのとき。

私を呼び止める人がいました。

小泉先輩
遠藤?
小泉先輩!?
小泉先輩
こんなところで何してるんだ?

確かおまえの最寄り駅って隣じゃなかったか?

最近、体のために、出社前にひと駅分を歩いてるんですよ。

先輩こそどうしたんですか?

ここ、先輩の最寄り駅でしたっけ?

小泉先輩
いいや、そうじゃないんだけどね…。

そっか、毎日歩いているのか。良いことだな。社会人には健康管理も大事だからな。

これからも頑張れよ!

はい、がんばります!

あっ、そろそろ行きましょうか。

のんびりしていると、遅刻しちゃいます!

私たちは慌てて駅に向かって走っていきました。

心惹かれる存在

小泉先輩
おはよう。遠藤。

じゃあ、行くか。

おはようございます。先輩。

今日もよろしくお願いします。

あの日、隣の駅でばったり会った日から、先輩は時々私の早朝ウォ―キングに付き合ってくれるようになりました。

しかもわざわざ、私の最寄り駅まで来てくれるのです。

時間にすると20分程度でしょうか。

決して長くはない時間ですが、先輩と歩く時間はとても楽しいものでした。

歩きながら、とにかくいろいろな話をしました。

社内の、私の指導担当としての先輩は、そこにはいませんでした。

ひとりでは挫けそうになってしまうことも、誰かと一緒なら耐えることができます。

私はその存在の心強さに、どれだけ救われたかわかりません。

そして、そんな存在に心惹かれることは自然なことだと思います。

茜の心の声
今はまだ、このままでいい。

今が一番幸せだから…。

前の失恋の痛手が残っていた私は、芽生えたその気持ちをそっと胸の奥にしまったのでした。

明るい未来へ

辞令

年度末が近づいてきたある日のこと。

いつものように出勤すると、妙に社内がざわついていました。

よく見ると、エレベーター前のボードに、人だかりができています。

茜の心の声
なんだろう…?

人ごみをかき分けて、私はボードに注目しました。

茜の心の声
えっ!?

それは、ふたりの人物に関する、辞令でした。

「○○部署 白鳥課長 ○○日付で○○倉庫へ出向とする。」

「○○部署 小泉聡哉 ○○日付で本社へ転勤とする。」

白鳥課長の左遷、そして、小泉先輩の栄転を知らせるものだったのです。

玉砕

ふたつの辞令が交付されてから、社内では様々な噂話が飛び交っていました。

それによると、白鳥課長はパワハラの常連で、上層部も以前から手を焼いていたのだそうです。

それでも、血縁者ということで処分ができずにいたらしいのですが…。

今回、ついに処分の決定を下したとのことでした。

何が決定打になったかは、上層部以外、誰も知らない事実でした。

あるひとりの人を除いては。

先輩、本社への栄転おめでとうございます。
小泉先輩
ありがとう。

まあ、俺的にはもう少しここで勉強をしていたかったんだけど、呼び戻されたら従うしかないしな。

先輩が御曹司ってうわさ話、冗談なのかと思ってました。

本当だったんですね~。あはは。

小泉先輩
笑うなよ。まったくもう。
だって、全然そんなふうに見えないんですもん。

もしかして、白鳥課長の左遷も…。

小泉先輩
ん?何のことだ?言ってる意味がわからないな…。

「…ありがとうございます…先輩…。」

それ以上は追及せず、私は心の中でそっと頭を下げることにしました。

そして、噂にはまだ続きがありました。

私にとっては悲しく、受け入れたくない事実が…。

泣きたい気持ちをぐっとこらえて、私は満面の笑みを浮かべました。

そして先輩の目をまっすぐに見て、こう伝えました。

先輩。それから、ご結婚もおめでとうございます♪

彼女さんと幸せになってくださいね!

小泉先輩
なんだ、結婚の話もバレてるのか。

相手は社外の人間だし、一体どこから情報がもれるんだ??

ブツブツ言いながらも、先輩はどこか嬉しそうでした。

小泉先輩

…遠藤、お前は賢いし、頭の回転も早い。何より根性がある。

きっと仕事でも成功すると思う。これからも頑張れよ。

あと、ウォ―キング、これからも続けろよな。

もう付き合ってやることはできないが、応援しているからな。

はい。ありがとうございます。

先輩に教わったこと、これからも忘れずにがんばっていきます。

私らしさを忘れないように♪

こうして、私の2度目の恋は、想いを告げることなく静かに散っていったのでした。

新しい季節

季節はまた春を迎えました。

私は社会人2年目になり、後輩もできました。

好きになれそうな人には、まだ出会えていません。

今は仕事が恋人といった感じです。

生活習慣の改善に取り組んだ結果、私の体重は元に戻り、お通じの調子も以前のように良くなりました。

今では毎日30分程度のウォ―キングを欠かさず行うようにしています。

時には友人を誘ったり、楓さん大輝さんに合流したりしながら。

仕事が忙しく、完璧にできないこともあります。

たまにはサボリたくなる日もあります。

そんなときは、無理に我慢しなくてもいいんです♪

いちど肩の力を抜いて、リラックスしてみませんか?

そうすればきっと、細く長く続けていくことができると思いますよ!

まとめ

現代社会には、多くのストレッサーがあるといわれています。

  • 上司のパワハラ
  • 過労、睡眠不足
  • 失恋
  • 同僚からの陰口

例えばこのようなストレッサーが振りかかると、私たちの体には様々なストレス反応があらわれます。

  • 過食からの体重増加
  • 体重増加による、運動量の減少
  • 自律神経の乱れによる便秘

さらに、無理に我慢することは、ストレスをよけいに増強させる場合もあるといわれています。

ストレスを解消させるとともに、以下の生活習慣の改善に取り組んでみることをおすすめします。

  • 食生活の改善
  • 睡眠時間の確保
  • 適度な運動

ストレスで太ってしまったという方、便秘にお悩みという方、ぜひいちど自分の生活習慣を見直してみませんか?

突然の「ギュルルルル」が少なくなった方法

大輝


通勤電車の中、会議前、ひどい時には何もない時

「ギュルルルルル」と来たら嫌ですよね。

特に通勤電車の中ではこの世の終わりかと思うくらいの絶望感を味わいます。

私自身そんな状況でしたが、生活習慣改善と日々の健康をサポートするためにサプリを取ってみた所、「ギュルルルルル」と襲われることが少なくなりました。

詳しいことは下記記事を見てくださいね。



数日出ていなかったが生活習慣見直しとプラスαしたら出はじめた!



人によっては「数日出てない・・・」と悩んでいる方は多いと思います。

私もある時から数日出ないのは当たり前で、ひどい時はいつ出たか忘れるくらい出ないことで悩んでおりました。

しかし、それもある方法をすることにより今では以前より出ない間隔は短くなっています。

詳しいことについては、下記記事を見て下さいね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です